
解体から内外装、設備計画までをワンストップで遂行し、“静か・強い・使いやすい”を徹底追求した会議室棟の新築事例です。丁寧な下準備と精密施工で、長く快適に使える空間を実現しました。
1:解体
重機+手作業のハイブリッドで、粉じん・騒音を徹底抑制。搬出動線を最短化し、近隣負荷を軽減。
木くず・金属・土砂を適正分別、産廃はマニフェストで確実処理。更地化〜整地まで一気通貫。
2:基礎
外周砕石敷き・転圧で支持力を確保し、高精度でベース打設。
重量ブロック立上り+レーザー管理のアンカーで通り・レベルを厳密に。養生を徹底し、止水・耐久も最適化。
3:柱・骨組
木造軸組を精密建て込み。仮筋交いで剛性を保ち安全に上棟。
ホールダウン・アンカーの取り合い確認、構造用合板と火打ちで水平剛性を強化—耐震・遮音の土台を形成。
4:屋根
下葺きに高耐久ルーフィングを採用し、重ね・釘間隔・立ち上がりを規準施工。貫通部はシール+捨て板で一次防水を堅牢化。
仕上げ(例:ガルバ)との取り合いは役物で止水性とメンテ性を両立。高所安全設備も完備。
5:外装
一次防水シートを全面展開、通気層を丁寧に確保。胴縁で通気を設計し、仕上げ材との納まりをシステム化。
将来のメンテ性、断熱・遮音のバランスを最適化。
6:内装
勾配天井×現し梁で木質感と開放感。白+グレーの配色で集中度を高める視環境。
採光・換気は眩しさ抑制のバランス設計。床はタイルカーペットで遮音&メンテに強い。
LEDベースライト+壁掛けエアコンで快適性と省エネを両立。
7:完成・運用設計
片流れのシャープなボリュームに縦方向の金属外壁。天端見切りまで丁寧に納め、雨跳ね・躯体保護を配慮。
窓配置は自然光を奥まで導きつつ意匠ラインを崩さない設計。設備類は基準に沿って止水・メンテ性を向上。
室外機は最短配管+保守スペース確保。可動テーブルで少人数会議〜セミナーまで柔軟にレイアウト可能。
価値(使う人目線のメリット)
静かで疲れにくい:遮音・照度・空調の最適化で長時間でも集中が続く。
強くて長寿命:基礎・防水・通気の設計で、劣化要因に先手対応。
メンテがラク:設備配置と外装ディテールを“後から困らない”ように計画。
すぐ使える多用途性:可動家具とクリアな動線で、運用の自由度が高い。


東京都
会議室棟 新築






