外構工事のポイント~注文住宅の外観と庭づくりの進め方~
- s-ishida56
- 6月2日
- 読了時間: 4分
今日はマイホームを計画する人が見落としがちな「外構工事」についてお話しします。
注文住宅を建てる際、内装や間取りにばかり目が行きがちですが、実は家の第一印象を決める外構はとても重要なのです。

外構工事とは何か?計画の重要性
外構工事とは、住宅の外回り全般の工事を指します。
具体的には、門扉やフェンス、カーポート、アプローチ、庭、植栽などが含まれます。
これらは単なる装飾ではなく、家族の暮らしを快適にし、防犯性を高め、さらに住まいの資産価値を維持する重要な要素です。
「家さえ建てればいい」と考えていて、引っ越し後に「車を停める場所がない」「雨の日に傘をさしたまま玄関まで行けない」といった問題に直面している方のお話を聞くことがあります。
これは外構の計画不足が原因です。
適切な外構計画があれば、このような日常の不便は避けられます。
外構工事のシミュレーションと準備
住宅を建てる際、外構工事のシミュレーションは必須です。
多くの方が「後からでもいいだろう」と考えがちですが、建物と一体的に設計することで、土地の特性を活かした理想的な住環境が実現できます。
実際のシミュレーションでは、次のポイントを考慮しましょう。
・家族の生活スタイル(車の台数、子どもの遊び場など)
・土地の形状や高低差
・日当たりや風通し
・将来の変化(子どもの成長、ガーデニングの可能性など)
こうした情報を元に、専門家と一緒に外構の全体像を描いていくことが大切です。
外構工事の予算はいくら必要?
外構工事の費用は、注文住宅の総工事費の約5〜10%が目安と言われています。
例えば3,000万円の住宅であれば、150〜300万円程度の予算を見込んでおくとよいでしょう。
ただ、実際には土地の条件や要望によって金額は大きく変わります。
例えば、傾斜地での造成工事が必要な場合は費用が膨らみますし、シンプルな外構にすれば抑えることも可能です。
ある方の一例をご紹介します。
都内で建てられた注文住宅(建物約2,800万円)で、外構工事に約200万円を投じました。
内訳は門扉・フェンス60万円、カーポート50万円、アプローチ・デッキ70万円、植栽20万円でした。
この方は、「最初は高いと感じたけれど、日々の生活の中で外構の価値を実感している」とおっしゃっています。
注文住宅の外構で失敗しないためのポイント
外構工事で失敗しないためのポイントをいくつかご紹介します。
1.建物と同時に検討する
住宅の設計段階から外構も考慮することで、一体感のある住まいが実現します。
2.生活動線を重視する
駐車場から玄関までの動線、ごみ置き場へのアクセス、庭での活動など、実際の生活をイメージした設計が重要です。
3.メンテナンス性を考慮する
華やかな庭も手入れが大変では続きません。
自分たちの生活スタイルに合ったメンテナンス計画を立てましょう。
4.プロに相談する
外構は建築、造園、土木など様々な専門知識が必要です。
信頼できる専門家に相談することをおすすめします。
外構工事の進め方とタイミング
外構工事は建物の建築工事と別に進めることが多いですが、計画は同時に行うべきです。
一般的な流れは以下のとおりです。
1.住宅の基本設計時に外構の概要も検討
2.住宅の実施設計時に外構の詳細も決定
3.住宅工事が完了に近づいた頃に外構工事開始
4.住宅の引き渡し時か、その直後に外構工事完了
この流れを守ることで、住宅と外構の調和が取れ、無駄な費用も抑えられます。
まとめ:理想の住まいづくりは外構から
外構は、単なる建物の周りの空間ではなく、家族の生活を豊かにし、家の印象を大きく左右する重要な要素です。
注文住宅を建てる際は、建物と同様に外構にも十分な時間と予算を割くことをおすすめします。
「家を建てる」という大きな決断をされた方は、ぜひ早い段階から外構についても考えてみてください。
専門家との相談を通じて、建物と外構が調和した、理想の住まいづくりを実現しましょう。
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